【スタッフ日記】『君たちはどう生きるか』に見る、ジブリらしさとクリエイター気質
2023.07.25Last Updated on 2023年7月27日 by TSサイト担当
ご無沙汰をしています、てんてんです。
ホームページ担当をしているので、日々サイトの更新はしているのですが、ことブログ担当となると途端に忘れがちなのは人の性(さが)というものでしょうか。
さて先日、話題のスタジオ・ジブリ最新作品『君たちはどう生きるか』を観てきましたが、皆さんご覧になられましたか?
せっかく観るのであればより綺麗な映像でということで、IMAXレーザーにて鑑賞してきました。
※画像が1枚もないと味気ないので、予告前の様子を…。
宮崎駿監督が引退宣言を撤回されたものの、(何度目かの)復帰をし10年ぶりの公開となった本作は、公開日まで事前のプロモーションは一切なしという異例のプロモーション戦略も話題となり、ジブリファンとしては「本当にこれで人は入るの?」といささか心配されていました。
ところが蓋を開ければ初動が『千と千尋の神隠し』を超えたということで「さすがはジブリ、さすがは宮崎駿」と思わせる結果となっています。
プロモーションなしというと、予告編はあったものの事前のストーリー紹介はないということで同様に話題になった『THE FIRST SLAM DUNK』もありましたが、あちらはファンにとってメインストーリーは周知の内容だったため本作と純粋な比較は難しいですが、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんがインタビューで「SLAM DUNK方式をとる」ということを仰っていたので完全に影響された手法だったようです。
などとここまで事実確認程度の豆知識を書いておいて…。
さすがにまだネタバレが書けないので、何を書けばいいのか?オチはあるのか?と自問自答していますが、触れられる範疇で触れていきます。
本作はある視点では、まさしく宮崎駿監督作品、もっと言えばジブリ作品としての総決算という印象です。作画も演出も音楽やキャスティングも、実にジブリらしい作品になっていました。
このブログを書いている私自身は40代半ばですが、私から下の世代にとってはそれぞれの世代で、ある種のジブリ原体験を様々なシーンから感じるのではないかと思いました。
それはあの作品であったり、こっちの作品であったりとある種のセルフオマージュとも言えます。
また本作は監督のクリエイター気質な部分が随所に感じとれました。
それは弟子とも言える庵野秀明監督が『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズで用いた製作委員会方式からの脱却という点からも、集大成を自由に描きたかった結果ではないかと推測します。
製作委員会では様々な思惑が反映されながら作品を作ることになりますが、ジブリ単独での制作となると監督のイメージや思想をそのまま表現することができます。それはクリエイターにとって最も望ましい制作環境であり、監督人生最後の作品かもしれないなかで本当のクリエイターとして自由に、ある意味自分勝手に作りたかったのではないかと。
※製作委員会方式自体は調べたらすぐ出ます。
感想などをネットで見ても賛否両論となっていますが、それもそのはず製作委員会の横槍無く、監督の思いの丈をぶつけた結果、それをすっと受け入れられる人、そうじゃない人という2極化になったのだろうと。
でもきっと監督はその2極化さえも、あえて観るものに委ね、思考させることを目的としていたのではないかとまで無粋にも考えてしまいます。
つまり観客は、宮崎駿監督の手のひらで見事に踊らされていたわけです。
「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆 なら踊らにゃ損々。」というわけでなので、そうなれば踊らなければもったいないわけですから、「賛否」という踊りを見事に踊らせた宮崎駿監督の勝ちと言えるのではないでしょうか。
なおこのオチのないブログの結末は、今から観に行かれる方の感想により完結します。ぜひ劇場でご覧いただき様々な意見を観た方と話していただけると良いかなと思います。
良いも悪いも観た人次第、あとはどうぞよしなに。と私も監督の方式に便乗して締めたいと思います。
ちなみに「君どう」という略し方はいささか響きが悪いので、私はいっそ「はやお」とこの映画を呼んでいます。
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