管理栄養士と栄養士についてご紹介
2023.05.20Last Updated on 2023年8月18日 by TSサイト担当
管理栄養士・栄養士とは
弊社カロリーシリーズは病院などの医療機関、特養などの介護施設、保育園、委託給食会社などで導入されています。それぞれの施設には管理栄養士または栄養士が在籍しています。この管理栄養士、栄養士はどのような業務を日々こなし資格は何が必要なのかを簡単にご紹介したいと思います。
栄養士は主に健康な人に対して栄養指導や栄養管理および給食管理を行います。
対して管理栄養士は健康な人だけではなく病人や高齢で食事をとりにくい方など配慮の必要な人に対して行うのでより高度な専門知識と技術が必要になります。
乳幼児から高齢者まで、個人および集団への食事の栄養指導や献立作成から提供まで幅広い業務を行います。どちらも栄養士法に基づいて定められている国家資格になります。
管理栄養士・栄養士の職場
管理栄養士・栄養士のどちらも「食」と「栄養」に関する職業になり、栄養管理(給食管理)・栄養指導が必要とされる職場になります。
例えば病院などの医療施設、老人福祉施設・介護保険施設などの福祉施設、児童養護施設、小・中学校、保育園、自治体、給食センター、企業、研究機関などです。
※1回に300食または1日750食以上の食事の供給するの設置者は、当該施設に置かれる栄養士のうち少なくとも1人は管理栄養士であるように努めなければならないと法律によって義務付けられています。(健康増進法より)
他にも栄養の知識を活かすことのできるスポーツジムやフォットネスクラブ、プロスポーツ選手やトップアスリートの栄養指導に従事することもできます。
病院などの医療分野になると管理栄養士は栄養サポートチーム(Nutrition Support Team; NST)などの医療チームの一員として栄養指導や栄養管理などに携わることがあります。
医師、看護師、薬剤師、理学療法士などの専門職と連携して患者の栄養管理を行うために高い知識や技術力が必要とされます。
福祉施設などでもやはり配慮の必要な入所者に栄養管理が求められます。
介護施設で献立作成するときの基本やポイントが記載された資料をダウンロードできます。ご一読することをお奨めいたします。
こちらからどうぞ
管理栄養士・栄養士になるには
それぞれ大学、短大、専門学校などの管理栄養士養成施設、栄養士養成施設に入学して所定の単位を取得して卒業する必要があり栄養士は卒業と同時になれます。
管理栄養士 | 厚生労働大臣から免許を受ける国家資格です。国家試験の合格が必要です。 |
栄養士 | 栄養士養成施設を卒業後、都道府県知事から免許を受けることで栄養士資格を取得できます。こちらも国家資格になります。 |
なお、栄養士養成施設での修業年限により栄養士免許取得後、実務経験を一定年数働くことにより管理栄養士国家試験(年一回実施)を受験することができます。下図参照
全国の管理栄養士養成施設および栄養士養成施設
日本栄養士会のホームページに各都道府県ごとの管理栄養士、栄養士の養成施設のリストがありますので参考にしてください。
日本栄養士会リンク
管理栄養士国家試験
試験場所
北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県、沖縄県になります。
時期
毎年2月に開催されます。
試験科目
1.社会・環境と健康
2.人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
3.食べ物と健康
4.基礎栄養学
5.応用栄養学
6.栄養教育論
7.臨床栄養学
8.公衆栄養学
9.給食経営管理論
となっています。
合格基準
毎年2月に管理栄養士国家試験は実施されます。
合格基準は配点を1問1点として総合点 120点以上/200点となります。
合格状況
平成31年 (第33回) | 令和2年 (第34回) | 令和3年 (第35回) | 令和4年 (第36回) | 令和5年 (第37回) | |
受験者数 | 17,864 | 15,943 | 16,019 | 16,426 | 16,351 |
合格者数 | 10,796 | 9,874 | 10,292 | 10,692 | 9,254 |
合格率 | 60.4% | 61.9% | 64.2% | 65.1% | 56.6% |
過去問例
令和5年の過去問題
第37回管理栄養士国家試験の問題および正答について厚生労働省のサイトにありましたので参考までにご紹介します。
こちらから
以上、管理栄養士と栄養士についてご紹介いたしました。
管理栄養士と栄養士の違いは何か?職場は?どうやったらなれるのか?管理栄養士になるための国家試験はどんなもの?
などを紹介しました。
参考にしていただけると幸いです。